防災を意識する人は、安全に生活したいという意識が高いと考えられます。そんな人が気になるのは、危険エリアの電気機器であることが多いですが、災害の時に電気機器をどうしたら良いのかを知っておくと、いざというときに便利です。災害で自宅から離れる時には、電気のブレーカーを落とします。特に停電になった時には必ずブレーカーは落としてから避難します。電気が切れた状態のまま避難してしまうと、通電が開始された時に漏電してしまい電気機器が火災の原因になってしまう可能性があります。傷ついた電気ケーブル、ホコリの溜まったコンセントなど日常ではあまり気にしない部分から発火してしまうこともあるため注意が必要です。また、停電で止まっていたヒーターなどの暖房器具が倒れてしまい過熱が原因で発火につながるということも考えられます。
テレビ・エアコン・冷蔵庫などの家電は、種類によってコンセントを抜くか抜かないかは変わってきます。エアコンはコンセントを抜かなくても良いとされています。冷蔵庫は庫内の温度を維持するためにも、ドアの開閉を控えてコンセントは抜かないようにします。また、テレビや暖房器具、アイロンなどの発熱する電気器具、モーターを使う電力消費の大きい家電もコンセントを抜いておくと無難です。停電が解消された時に電気機器が全て動き出すと、ブレーカーが落ちてしまうという可能性も考えられます。そのため、出来るだけ電力消費の大きい家電は後から起動させることが良いとされています。
危険エリアでは、電気機器が使いにくくなります。災害で避難所に行き携帯電話の充電をしたいと思っても、災害時には、電気は生命に関わる事柄に対して優先的に使われます。そのため、携帯電話やスマートフォンの充電は後回しということになります。そのような事態を避けるためにも、日常的にバッテリーを用意していたり、乾電池式充電器を用意しておくということがポイントです。防災の一環として仏壇などのろうそくを灯りとして使用するというケースもあります。しかし、ろうそくは余震などが来て倒れてしまうと火災の原因になります。そのためろうそくはできるだけ避けて、安全のためにも懐中電灯や電池式のランタンなどの電気機器を備えておくことが良いとされています。災害や危険エリアの防災は日頃から意識しておくということが重要です。それぞれ危険な場所や、備えておきたい充電ツールなどを知った上で災害に備えることが大切です。