PCモニターのケーブルを接続するコネクタというと、近年はHDMIが主流ですが、他にもDVIやD-subにUSBといったタイプがあります。HDMIはデジタル接続を行う為のケーブルで、対応する機器の出力と入力に接続するだけで映像が表示されます。

またHDMIには様々なバージョンがあって、最新の規格では8K60Hzに対応しています。動的HDRや可変リフレッシュレート、可変フレームレートなどにも対応しており、写実的でなめらかな映像表現が可能です。コネクタには端子が19あって、映像だけでなく音声やその他のデータも送受信できるのが特徴です。旧規格DVIにあった互換性に関する問題を解決する為に、反省を活かして作られた統一規格がこのHDMIとなります。DVIは映像信号を送受信する為の規格で、外来ノイズなどの影響で画質が劣化するアナログの問題を解決する目的で誕生しました。
ただ、アナログもカバーしている規格なので、デジタル規格のDとアナログ規格のAに分けられ、コネクタもそれぞれ異なるものが用いられていました。後に兼用の規格とコネクタが作られ、共通のケーブルでデジタル信号、アナログ信号の送受信が可能となっています。ちなみにデジタル信号を扱うHDMIとは部分的に互換性があるので、変換プラグを使えば直接接続できないモニターでも入力できたりします。違いといえば接続方法で、差し込む点は共通ですが、両脇を手回しでネジ止めするか否かの違いがあります。D-subは更に前身のアナログ規格で、コネクタの形がDVIにそっくりです。このD-subはモニターがブラウン管時代に開発、誕生した規格なので、現在は主流から外れています。
PCの出力に見かけることもなくなり、入力を備えるPCモニターも今や昔です。いわゆるグラフィックボードからも排され、今ではすっかり化石のような存在です。しかし、アナログ入力を備える映像装置では現在も健在で、液晶であっても接続して表示できることがあります。USBタイプはPCのUSBポートに接続するだけで使えるのが特徴で、別途電源を必要としない製品が多いです。USBは映像データの送受信の他に電力供給も可能なので、省電力のモニターであればケーブル1本で接続して使えます。ただし、USBの給電能力を超える電力を必要とする場合は、電源ケーブルかACアダプターの接続が必要になります。元々映像用に開発された規格ではないので、ゲームなどの遅延が問題になる用途には不向きですが、リアルタイム性が重要ではないカジュアルゲームや動画鑑賞程度なら問題ないです。